モ武レ妄想がマグマのように噴出して脳内土石流を起こしたまま、後編に突入です。 拷問係が休憩等でいったん居なくなった隙に、 見張りの同心からもいやらしい視線や言葉でからかわれれたり、 悪戯されたりしなかっただろうか・・・と心配するのは、とても自然なことですよね? 白日の下に晒された秀の無防備TKBが、品よく慎ましやかでとっても可愛らしかったっつーのも発狂ポイント。 ギャオウ!! あれは『まだ』誰からも開発されていない無垢な感じに見えました。良かったな、三味線屋! 当時の撮影でも、拷問のはずの秀がエロくなりすぎて、 あれ以上の尺では流せないと大幅カットされたんじゃないかと推察する次第です(ちっ)。 それにしても後年になりこれほどまでの腐妄想が捗るのも、 スタッフの皆さんがひそかに生唾ごっきゅんで前屈みになりながらいい仕事して下さったおかげですね。 あ―――ありがてぇ〜〜〜〜〜!!! はぁ、また余計な字数を増やしてしまいました。 いい加減本題に移ります。今度こそラストまでたどり着かねば。 ************************************* ものの腐が大フィーバーしている間も、囚われの妖精は身に覚えのない罪を白状せよと責められ続けておりました。 ごめん秀、心から。再登場の場面では、肌にかなりの傷が増えている模様。 「まったく強情なやつだ。今日という今日は必ず口を割らせてみせる!遠慮せずに痛めつけろ!!」 わあああもうやめてあげて・・・! 役得の?拷問係がいざ始めようとしたところに、田中様と主水がやって来ました。八丁堀遅ぇ!!! 「少しやりすぎではありませんか?」 血だらけの秀を一瞥するなり、顔をしかめて苦言を呈する田中様です。 たしか前にも拷問で痛めつけたりするのは、露骨に嫌がっていましたよね。 やっぱり根っこは優しいオ●マなのか。 それとも(やだイケメン!)と瞬時に見抜いたからでしょうか。 やりすぎを自覚しているのか、言い訳する同心たち。やっぱりプレイになってたらしい。 「しぶとい奴でどうしても口を開こうと致しません。ですから・・・」 「言ったでしょう!鯉を盗んだ者の罪もさることながら、それを受け取ってどうにかした者たちがいるはず。 その名前を聞き出すことが大事。 いたずらに痛めつけて死ぬようなことになれば名前も聞き出せないっ」 おお、田中様にしては理路整然とした話しぶりじゃないですか。 田中様がその場にいる者たちに説教している間に、秀はじろりと主水を睨みつけプイと逸らせます。 そりゃ当たり前よね、『なんだよ今ごろ!』って激おこの山猫みたいな態度。わああ可愛すぎるよう! 首にかけられた縄が首輪のようでこれまた萌えるっ(=^・・^=) 田中様は疑わしそうに、というか『この子大丈夫なの?』みたいな顔つきで、 反対側にまで回ってきて秀をしげしげとガン・・・見つめています。このエロスが分かりましたか、さすがは田中様。 いつもよりヒスってない上司の顔色を読んだ主水、今がチャンスとばかりに話を持ち掛けました。 「田中様、私にちと良い考えが」 執務部屋に戻り、秀の処遇について主水からの提案を聞く田中様。 主水曰く、奴ひとりの裁量とは思えない。だから一度奴を解き放って仲間と会うところを突き止めれば簡単だと。 「しかし中村さん。失敗したらあなただけじゃない、お奉行や私の首が飛ぶんですよ?」 そこまではいつも通りの反応でした。が、 「しかし・・・、悪い意見ではありませんね」 「は」 思わず顔を見た主水に、なぜか笑顔の田中様(笑)。 「よろしい。あなたの口からそのような意見が述べられるとはとても信じられませんが、採用しましょう」 きょ、今日はいいがなされた!?血だらけの半裸イケメンを目の当たりにした刺激が強すぎて、判断がバグった!? 「あ、取り上げて下さいますか、では」 謎の機嫌のよさで話が通ってしまった田中様の気持ちが変わらぬうちに急いで出かけようとする主水ですが、 すかさず止められてしまいます。 「待ちなさい。尾行は行動力のある島本さんにやって貰います」 「ごもっとも」 ずっと休んでいた事を暗にちくりと皮肉られては、当てが外れた顔で引き下がるしかない主水。 しかし奉行所の外では、加代が秀が解放されるのを今か今かと待ち構えておりました。 門番たちに両腋を抱えられて引きずって来られた秀。 「二度と来るな!」 門の外に投げ出され大きくよろめくも、かろうじて地面に倒れ込むのは踏みとどまる。 咳込み足を引きずりながら、 よろよろと歩き出す痛々しい秀。 松の大木の陰で見ていた加代が飛び出しかけるが、その時奉行所から、編み笠で顔を隠した着流し姿の侍が出てきたのに気づき、 慌てて隠れます。そいつはどうやら秀の後を尾けてゆくような怪しい動き・・・。 主水が上司に何を言って自分が突然解き放たれたかも分からず、また尾行されているとも知らない秀は、 腹の辺りを押さえつつよろめきながら小さな縁日みたいなところを通りかかります。 雑踏に紛れて、どこからともなく秀の隣に並んだ加代、 見ず知らずの他人を追い越すふりをしながらさりげなく合図、川の方にわずかに顔を向けるとスッと離れて歩き去ります。 秀は苦しそうに顔をしかめてその場にへたり込みましたが、 やがてのそりと立ち上がり、人を避けて休めそうな川岸の方へ逸れて行きました。 離れて後を尾けていた島本らはその背中を追っていましたが、 今しも倒れそうにゆっくりと動いていた生贄が一瞬の隙をついてパッと駆け出し、 川べりに停まっていた小舟に頭から飛び込んだのです! と同時に舟の中からスックと立ち上がり、こっちにはっきりと視線を合わせてきたのは見知らぬ色男。 手にした棹を操りすぐさま舟は岸を離れた!! イエィ♪騎士(ナイト)登場――――――ヾ(*´∀`*)ノヾ(*´∀`*)ノ!!! 囚われの姫をまんまとかっさらって行きましたよぉぉぉ。最後の瞬発力を炸裂させた姫、 無事着地したとたん力尽きたと見え、倒れ込んだ騎士の足元で仰向けになって伸びてしまいました。 はわぁぁぁ・・・勇次の姿を見た途端、安心のあまり力が抜けたんだねぇ!良かったねぇ秀・・・! 「しまった!」 二人が慌てて人波を掻きわけているうちに、謎のイケメン船頭はニヤリと笑って悠々と舟を操り、 生贄を連れ去ってゆきます。 まぬけな尾行者をあざ笑うかのような勇さんの会心の笑みですが、 秀をこの手で回収出来て嬉しくてたまらん!という気持ちが正直に爆発しておりましたね。 『ずいぶん可愛がってくれたみてぇだな。が、こいつは頂いてくぜ』 騎士に護られ隠れ家まで安全に運ばれてゆく秀。 加代に合図された時点で、川の方に行けば何か逃げ道があると察したはずですが、 ふだん関わってこないクールガイが助けに来たとは。 一蓮托生で手を貸しただけと分かってても、弱ってるとこを見られたきまり悪さもあって、 秀はずっと寝たふりしてると思いませんか? そして岸に到着する頃に起こされて、 「痛めつける以外になんかされなかったか?」って勇次に真顔で問われて怒る(図星)までがこの救出劇の〆ですね。 うぇぇーい! 隠れ家で、加代に傷の手当をして貰っている秀。 無事助かったとはいえ、うつ伏せた秀は暗く考え込む表情です。八丁堀が入ってくるなり勝ち誇って言い放ちました。 「おれのこと何だかんだ言うが、おれがいなきゃ何にも出来ねぇじゃねぇか」 いつもなら秀のポジションである階段に座って、手当を(というか秀の裸身を)眺めていた勇次が即座に突っかかります。 「悪ィのはおめぇだぜ、八丁堀。患ってもいねぇのに仕事サボってるからこんなややこしいことになるんだろうが!」 普通にバレてて草w 【ここでどうでもいいツッコミ】 サボるの語源はフランス語の『サボタージュ』から来ており、 怠けるという意味合いで頭の「サボ」を日本語動詞として使い始めたのは、 大正時代の学生たちから。よって江戸時代にはない言葉です(笑)。 秀の痛々しい傷を目の当たりにしたら、八丁堀憎しがさらに強まったとみえる勇次、いい奴。 しかし加代が小競り合いを制します。 「そんなこと言ってる場合じゃないだろ。誰が秀をはめたのかを探るのが先決じゃないか!」 太一坊の死といい秀の逮捕といい、立て続けに起きた事件に加代も住人として間接的には関わりがあるだけに、 犯人の割り出しに真剣。そんな加代の言葉を受けるように、秀がようやく口を開きました。 「誰かが俺のうちに鯉の頭を放り込んでいきやがった。俺は考えたんだけどよ。 その誰かが、俺が太一坊から何か聞いたと思ってやがるんだ・・・」 「ダメだそんな巻き方じゃ、貸してみろ」 とつぜん加代の手から葉っぱの湿布を取り上げ、自分が秀の手当を始める八丁堀。なにこのサービスシーン!? 誰得?(私)と動揺しましたが、後から思えばせめてもの罪滅ぼしかも知れませんね。 任務をサボったがゆえに、一歩手遅れになれば秀は冤罪で死刑になったかもしれないんですから。 勇次も八丁堀の反省の意を汲んだのか、手当の間に秀のいま言ったことを反芻して独り言。 「しじみ売りの太一坊・・・。―――――そうか、あの男・・・!」 芸者デートの夜に出くわして灯火に一瞬照らし出された侍の顔と、 さっきの尾行してきた侍の顔が勇次の記憶の中で一致しましたよ! ほーらね。夜回り先生(色街限定)もこんなところで思わぬ役に立つってなもんよ。 だから秀、遊び人に冷たい目を向けないであげて。 「島本か!」 八丁堀もまさかの同僚が浮上したことに、意外な声を上げました。 「その島本って男から目を離さねぇほうがいいな」 勇次と八丁堀が話しているうちに服を着込んだ秀、太一坊の遺した巾着を取り出しました。 手の平に中身を全部あけても、わずかな銅銭が小さな山になるだけ。それを見つめたまま、ぽつりぽつり呟きます。 「殺された太一坊の銭だ。・・・手にあかぎれこしらえてよ、しじみをとって一生懸命売って歩いて(泣きそうな声)、 貯めた銭だ・・・」 人懐っこい太一坊の可愛い笑顔と母をかばったままこと切れた死に顔とが、秀の中でフラッシュバック。 初めて出来た弟子を、何も始まらないうちにこんな形で失ってしまうとは。 あの時無理にでも引き留めて聞き出していたら、もし追いかけていれば、こんなことにはならなかったかも知れない。 様々な後悔と自責の念、殺した奴への怒りが秀の心に吹き荒れているのでしょう。 秀にとって拷問の傷よりも深く、身に刻まれた傷になったことは間違いありません。 「依頼人は太一坊、この銭が頼み料だ!」 きゅるきゅるお目目はそのままに、ずっと無言でいる仲間たちをキッと見上げて上目遣いで問いかけました。 「どうなんだ八丁堀?(視線を転じて)三味線屋!―――この仕事、受けたくねえってのか!?」 受けろ、じゃなくさらに強い言い回しで迫りますが、 秀の強い視線を避けるように、伏し目で沈黙したままの男たち。加代はただ傍らで見守っているだけ。 二人の反応の鈍さに業を煮やし、秀はきっぱりと言い放ちます。 「―――よし分かった。今度は俺一人でやってやら」 秀の心の声『役人たちからは助けて貰ったが、もうこいつらには頼まねぇ!こいつら、頼み料の少なさに二の足踏んだに違ぇねぇ。 所詮、殺された奴らの苦しさ無念さなんか分かりっこねぇんだ・・・!』 こんな感じでしょうか。憤然として立ち上がりかける秀を、八丁堀がまあ待てと手で宥め、妙に明るく言い訳します。 「いや、そうじゃねぇ!そんな銭、懐に入れてたってチャラチャラチャラチャラ音がして仕事にならねぇって言ってんだ」 犬猿の仲のはずの昼行燈の言葉に請け合うように、色男もクールにうそぶきます。 「銭が細かすぎて、貰っても邪魔だぜ」 きょとん顔で勇次を振り返る秀。 さっきまでのきつい横睨み顔からの表情の変化よ。 にゃ、ニャンですかこれはああ!! うるんうるんの瞳が、言われてる意味が分かったとたん綺羅星のように輝きだしました(分かりやす過ぎ) ! 言葉を忘れた半開きの唇までも無防備に晒したまま、 (なぜか八ではなく)勇次のことを見つめて武装解除してしまった山猫がここにおりますよぉぉ・・・。 「・・・じゃあ。やってくれるんだな・・・?」 救われたように悲しみの表情が和らぎ、素直に確認の言葉を口にする秀。 気障なセリフでキメたはずのクールガイが、 今どんな顔して見つめ返しているのやら。 おまいらどんだけ秀が好きなんだよ!!!! そしてこういう時だけはいち早く気脈の通じる八丁堀と勇次のシビアな関係もまたたまらんです。 大体ここまでで起承転結の転はほぼ完了したかに思われますが、ここから即仕事ってわけにはいきません。 島本が今回の件に関わりがあるという疑惑は上がったが、その証拠や仲間の存在などまで掴まないことには。 満身創痍な上、条件付で解き放たれたことになっている秀は依然としてお尋ね者のまま。 なので隠れ家に潜伏している間、加代が探索に動きます。 長屋にはさっそく島本らが捜索に踏み込んでいました。 そもそも囮案を出した主水こそが真っ先に引責処分を受けそうなものですが、 島本も田中様から尾行を抜擢されたからには良いところを見せなければ評価が下がるので、 自分でどうにか秀を見つけようとしたんですね。そして見つけたら今度こそKILL! 「草の根分けても探し出せ!!」 そんな島本の後を加代が尾行します。案の定、そのうち不忍池の番小屋に立ち寄りました。 中ではまたも鯉の売値を吊り上げる相談を始めた懲りない三人。小屋の外壁に張り付いて密談を聞きつける加代。 言い値で三十両でも、欲しい金持ちは買うらしい。 労咳に苦しむ者とそれを治したい者の両方の足元をみて、ただで手に入れた鯉を高値で売りさばく。 どっちも元手ゼロで始められるのに、強欲すぎてだんだん腹立ってきました。 「池の中には何百匹も鯉がいる。まるで宝の蔵を持っているようなものだ。ハハハハハ・・・」 加代が壁板の割れ目から中を覗くと、能天気に笑い合う悪党どもの向こうに『たいち』と書かれた籠があるのを確認するのでした。 再び隠れ家にて。見てきたことを報告する加代。 「島本は番役人や仁吉と組んで、病人のいる金持ちに盗んだ鯉を売りつけていたのよ。 あの小屋ん中に太一ちゃんの商売道具が置いてあったよ」 視聴者が最初から知っている悪事の全貌を、ここで始めて仕事人たちが知ることになるんですね。それを聞いて秀がぽつりと、 「やっぱり・・・。太一坊は三人が鯉を盗むところを見たに違ぇねぇ」 あの晩、太一の身に何が起きていたのか。それをようやく秀も知ることが出来ました。 しかしもう死んだ太一と母ちゃんは戻りません。 悲痛な秀の呟きをまるで掬い上げるかのように、そこで漏らした勇次の低い囁き・・・。 「てめぇの罪を秀になすりつけようとしたんだろうが・・・、相手が悪かったよな」 そして薄く嗤う超絶な横顔。キャァ――――――!!! 前編の最後で言いたかったのはこれ、このセリフですぅ!!もう殺る気満々だな、勇次! 秀をここまで傷つけ悲しませ痛めつけた野郎どもに、魔弦のはなむけを・・・(♪チャララ〜チャッチャッチャッチャラ〜チャララ〜♪) 八丁堀がそんな勇次を見て、極めつけのGOサインを出します。 「秀。三味線屋。行くぜ」 はーい、お待たせしました。ついに出陣の時と相成りました―――!(パチパチ) はぁ〜長かったぁ、もう終わらんかと思った・・・。読んで下さっている皆さまもげっそりしていることでしょう。 かく言う私ももはや全精力を使い果たした感がありますが、 ここを割愛してはフルコースのデザートが出ないようなものですから! (※当感想文のメインディッシュは"秀受け・勇秀萌え"と思し召し下さい) 今回の勇さんの出陣が舟だったこと、 そして舟の推進力を使って高い場所に吊り上げるという趣向をこらしたお仕事は、この上なく冷酷無比で痺れました。 番小屋の外の桟橋近く、灯明を掲げるために設置されたひときわ高い柱のてっぺんに、 仁吉をぶら下げたままにしておくとは。 これで新たに鯉盗人をやろうなどと思う輩は暫く出ないと思われます。そこまで見越しての見せしめ刑ですね。 三味線屋のクーレストガイを本気で怒らせたら、そりゃあ大変だってことで(うっとり)。 秀の標的(まと)はもちろん太一坊親子を手にかけた番役人の志倉。 逆上せずいつもより動き少なくして確実にしとめておりました。 ま、暴れたくてもたぶん肋骨にヒビいってるはず。しばらく安静にしているんだよ、みんな見舞いに来てくれるから。 そして主水。二人の仲良しワル仲間がどっちも戻ってこなくて酒の相手がおらず、寂しくなって外に探しに出る島本。 大金もうけてるのに廓にも行かず番小屋で大抵呑んでる変なヤツ。ですが戻ってみれば、 いつの間に来たのか同僚の中村主水が中に居たので飛び上がります。 「なぜここに!?」 「いや。鯉泥棒を二匹捕まえましてね」 ギック――――ン!! 「どこで!?」 「ほら、あそこです」 外の暗闇を焦って見ているうちに、背後に回った主水の脇差が後ろから突き通す。 自分も刀を抜きかけるが力尽きて崩れ落ちる島本。 血刀をビュッとふるって障子を閉じるも、 障子に細かな血しぶきが何滴か散っている(逆光で黒い影にしか見えないが)というフィニッシュも秀逸でした。 ぜぇはぁ・・・・ 公式様の過剰サービスに踊らされ、ついにやっちゃったよの三部構成と相成りましたが、我が妄想に一片の悔いなし!! ここまでのお付き合い誠に有難うございました。 ★ 妄言ノ間「目次」に戻る
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