「わーいわーい今年初視聴だ〜っっっ」
って、画面の前に正座してただけなんですぜ。
ニャ、ニャ、ニャンだコレ!!面白すぎニャ―――!!!(空中に光速猫パンチ)
死ぬほど長いです。


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 ほんのスケベ心が招いた自宅謹慎処分が発端。
 以前、軽犯罪で検挙したことのある女と偶然再会した八丁堀は、料理茶屋で働くお園の色香に惑わされ、 誘われるままに二人きりで会う約束をする。
 おれもまんざらじゃねぇやな・・・とめかしこんで指定された店にゆくと、ちょっと上等な出会い茶屋。 しかも個室の中には内風呂までありまして。八丁堀のテンション爆上がり↑↑↑
 久々すぎるオサーンの早漏妄想(酷)は脇に置いて、私も「ををっっ!こ、これは・・・」と画面に前のめりになりました。 内風呂付個室、まさに江戸版シティホテル(ファッションホテル)じゃん!!!
 あったらいいなの夢ホテルが当時すでにあったんですね、さすが性に奔放な江戸人。 秀とねんごろになったら勇次がたまにこういう店を密会場所に選んできそうです。
「さ、今日はオレが背中流してやろうな?(全裸待機)」
 サーセン・・・この内風呂妄想に言及したかっただけっす。

 さて、八丁堀には知らされていない情報でしたが、 お園に財産をだまし取られたと奉行所に駆け込んだ駒形屋の訴えを受け、 田中様が女を捕縛しに店に乗り込んできます。そこで仕事のできない部下が客として現場に居合わせるという。 文字通りの"珍"ハプニング!見てるこっちが恥ずかしい・・・。
 お園は奉行所の権威を嵩にむりやり脅されて、八に連れ込まれたとウソの供述をした上、 そんな不祥事を市中にネタバレしていいのかとあべこべに田中様を脅して、ちゃっかり逃げおおせてしまいます。 激怒した田中様から、八丁堀は謹慎を命じられてしまうのでした。
 理由が理由なだけに、自宅謹慎を喰らったことはせんりつにひた隠しにして、毎日出勤するフリをするみじめな八丁堀。 人目を避け川辺で釣り人の邪魔をしながら暇を潰していたところに、 ふらっと天使・・・の化けた錺職人が登場―――(パァァァ)
 そりゃ何しに来たの?とみんな思うよね。 様子のおかしい二本差しを嗅ぎまわっていた加代によって、大方の事情は把握済みとはいえ、 まだ何の事件とも繋がってないのに八を探しにのこのこやって来るあたり。
 秀、やっぱり気になるの?
『あいつなんでうちに転がり込まねぇんだ?』←お人好しの発想
 しかも自分で様子見に来といてツンかよ!可愛いすぎだろ!! 結局何しに来たのか分からない秀との、萌え微笑ましい掛け合いシーンでありました。 勇次に見られてた日にゃ、またせんりつのお稽古ハンストされちゃうだろーな・・・(希望)。

 と、ここまではコミカル路線で進んで来ましたが、 加代が三味線屋で同じ話を勇次に聞かせたところから、話は急にひねりの効いたシリアス展開に。
 お園という名に引っかかり、通りすがりをよそおい顔を確かめに出向く三味線屋。 女の方でもすれ違う勇次の顏を見るなりハッとして呼びかける。
「勇さん・・・!?」
 そう、なんとふたりは幼なじみだったというのです・・・!! ええええ、過去回想シーンのちびっ子時と二人ともぜんっぜん別人に育ってるやん・・・。これで分かるとかってどうゆう!?
 それはそうと(気を取り直す)、ふたりの共有する想い出がその時代止まりということは、 それきり会ったこともなかったってことですよね。 どこの場所で一緒だったかは不明ですが、「ててなしっ子」のお園をかばってくれていた勇さんも、すでに同じ身の上だったと。
 いじめっこを蹴散らし、泣く少女を抱き寄せて慰めてくれた優しい記憶映像が流れます。 見たところ八歳くらいにして、そこまで女の扱いを心得ているとは。勇次末怖ろしい子・・・(白目)! あああ公式様、素晴らしいエピソード挿入ありがとうございました〜!!
 再会できて嬉しそうなお園は、一見するとあの頃と変わりない人間性を持っているようでした。 いつか自分の店を持つから必ず来てね、と言う彼女に微笑んで相槌を打ちつつも、ひそかにため息を吐く勇次。
 このパターン、前回のお銀のときと似てないか(汗)? おりくさんの影響もあるのか、 悪の道・危険な道から足抜け出来なくなっている人間につい肩入れしてしまうW不憫好きWの性癖が、 この色男さんにはあるようですね。秀も不憫な子だしね!(力説)

 案の定、お園を裏の仕事にかけようと仲間に持ちかける八丁堀と拒否る勇次、ついにガチの激突シーンが!!
 たまたまばったり遭遇した例の駒形屋から、八丁堀はお園との間に何が起きたか聞き出します。 先日はめられた出会い茶屋で、駒形屋もお園に色仕掛けで頼まれ、とある保証人の証文に自分の名前を書いてやったが、 のちに何故かそれが百両の借用証文に変っていたというのでした。
 体の関係にまで持ち込む前に証文にサインさせる手練手管はさすがの女狐、 駒形屋は金は戻らなくても諦めたといいつつ、お園への恨みつらみと未練がどうしても断ち切れない様子です。 八丁堀もまた、なぜか女を憎みきれない。 取り調べ自体を奉行所のメンツ優先で一方的に打ち切られ、助けてくださいと駒形屋に泣きつかれるも、 どうしてやることも出来ねぇと突き放してしまう。
 思い詰めた駒形屋は、ついに自宅から出刃庖丁を持ち出すとお園の働く料理茶屋に押しかけ、出会い頭に斬りつける。 お園は売り物である顔に大怪我を負います。
 店の用心棒や使用人たちに取り押さえられリンチを受けた挙句、番所に突き出された駒形屋はなんと舌を噛み切って自害。 日々様子が狂ってゆく夫を案じていた妻女も後追い自殺を遂げるという、 冒頭からは想像もできなかった胸糞すぎる悲劇が次々と起こりました。
 駒形屋の家に焼香しに訪ねていった加代が、梁からぶら下がっている妻女を発見。 しかし騒ぎ立てる前に、うらみをはらしてくださいと書かれた紙とわずかな金子を見つけて、 すかさず懐に入れてそっと出て行く。肝が据わってる加代、かっこいい!
 帰宅しようとしていた八丁堀をひっ掴まえると、そのまま隠れ屋へ強制連行。

 はぁはぁ。(長すぎて息切れ中)
 加代から話を聞いて、お園を仕事にかける決意を固める八丁堀。 ところが集まった仲間のうち、勇次は「降りる」と言い出します。
 勇次が口を開くなりジッと目を逸らさずに見つめたままで、なぜか反対側の隅っこに音も立てず対角線移動する秀。猫か! どうやら大変な修羅場が起きそうだ、と野生の勘でいち早く察知したんでしょうか?背中で不穏なやり取りを聞く準備態勢。
 降りる理由として、勇次はお園の過去について話し始めます。 美人だが身持ちの悪い女だった母親のこと。男にいいように扱われ、二流、三流の店に落ちぶれていったこと。 当時から勇次少年は、苦界に足掻く女の悲しい姿を観察していたんですね。 それらの前置きを踏まえて八丁堀に突き付けます。
「だまされた腹いせにやろうってのかよ」
「悪いかよ」
 八丁堀としては、同じく何もさせて貰えないまま死んだ駒形屋の恨みも含めて答えたんだと想像するのですが、 果たして勇次からは、男の面子をざっくり真っ二つにするような辛辣な言葉が飛び出しました。
「お園は男ってもんに復讐してるんだ。 すけべでてめぇ勝手な男ってケモノにな。悪いのはすけべ心出した男の方じゃねぇのかい?」
 だからどうなっても自業自得だとまで言い切られて、さすがの八丁堀も我を忘れて詰め寄ります。 あわや一触即発というところで加代のレフェリーストップが入るも、依然として秀は動かず。 睨み合いで一歩も引かない勇次の目に内心ぐらついたか、ぶち切れた八丁堀がわめきます。
「おれは大体こいつの目が嫌ぇなんだ!てめぇ一人が女の味方だってツラしやがって!!」
 キャッ!やっぱり勇次の目力は心の奥底までも見通されてしまいそうになるって、 居合抜きの達人である八丁堀からもお墨付きが出ました――!!(違)さすが目で殺す三味線屋!
「おれだけがドブネズミに見えるのかよ」
 加代のけたたましい高笑いが空しく響き渡ります。
「オレは邪魔してみせる」
 きっぱり宣言して立ち去る勇次を、目で追う秀のまなざしと表情が悩ましい・・・。 なんだかこの回の秀、やけに綺麗だったんですよね。アップのショットが特に。 終始無言ながら色々胸の中では感じてる様子が、手とか表情の細かい演技に表れていて、秀の繊細さが伝わってきます。
 が、ムカつく勇次を黙って行かせた秀に、八丁堀はかなり不満そうで。
「秀、お前はほっといていいのか、あの野郎?」
 おめぇはつき合い長い自分の味方だろ、とガツンとキザ野郎になんか言ってくれるのを期待してたんでしょう。 冒頭に自分のこと探しに来てくれたように。年下に甘える八に対する秀の答えは、実にクールでした。

「あの野郎の言ってることも一理あるような気がする」

 感無量・・・。これまでの沈黙が千金の重みを持ってここに繋がったああああ!!
 視聴した二十数話の中で、これほどストレートに秀が勇次のことをフォローしたセリフは、 記憶する限り無かったのでは?と思うのですが。 あんな奴信用できねぇと頭から否定的だった心に、勇次と関わってゆく中で変化の兆しが起きていることを、 図らずも秀自身が認めたW雪解け発言Wに聞こえます。 「ような気がする」なんて自分でもはっきりしない気持ちを口にするとは、秀、よく言った!
 拍子抜けの八丁堀に加代が脇から追い打ちをかけます。
「お園だってさぁ、男に復讐してるとこなんだよ。考えてみりゃあたしたちと同じじゃないか」
 勇次の言葉を引用して女の加代から言われると、やはり説得力ありますね。金を貰って他人の復讐を請け負う仕事人。 お園は自分に群がる体目当ての男たちを騙すことで、自ら復讐している、と。
 同じといわれて反論出来なくなった八丁堀ですが、秀はともかくもっと調べてみてからだと冷静に諭します。 こういうときの秀は実に男前で、時々は勇次よりも公平な判断力を垣間見せてくれるのがたまりません。
 このところ、話の中心に秀が絡むよりもアシストする役回りのものが続いているような気がするのですが、 今回も最後の最後までナイスアシスト、守護天使としか思えない働きを随所で魅せてくれたヒデエルでした。

 この激突シーンまででも見どころ満載なところに、さらには本気の体張った対決シーンが!!!
 怪我をしたお園を見舞いに、幼なじみって事は隠して三味線屋の用という口実で、料理茶屋を訪ねていった勇次。 そこで秀がひそかに探索で調べた事の裏付けになる、借用証文偽造のからくりをお園の口から聞くことになる。
 茶屋の経営者であるヤクザ、金杉の仁兵衛らは美人のお園を使って男を誘惑させ、 簡単な保証人になる証文に名の記入と拇印をさせます。 じつはその紙が二枚重なっており、火であぶれば二枚に分かれ、墨の跡がそっくりそのまま下の紙にも写っているという。 だから記入入りの紙に、後から百両を借りたという証文を書き足せば一丁上がりってことなんですね。 そんな簡単に偽造できるんかこの時代って怖っっ。
 ところでその手口で男たちのすけべ心を利用してきたお園の美人局の取り分はといえば、たったの五両。 あとはみんなヤクザの懐に入ってしまうのです。その五両をこつこつと貯めて、 お園は亡き母が死ぬまで叶えられなかった自分の店を持つ夢を叶えようと必死になっているのでした。
 片目側を包帯でぐるぐる巻きの痛々しい姿を勇次に晒したまま、健気に訊ねるお園。
「お店、きっと持てるよね?」
「―――ああ、持てるよ」
 優しく請け合う勇次は三味線を手元に残すと、何かあったらこれを鳴らせばすぐに来るからと言い置いて、いったん外に出ます。 それはお園を殺りに来る八丁堀と対峙するためだったのですが、 結果としてそこでお園を一人きりにする隙が出来てしまいました。
 勇次の予想どおり、外から忍び込もうとしている八丁堀を発見! 糸を放って宣言通り、仕事を阻止しようとします。 二人の仕事人が静かかつ熾烈な攻防を繰り広げている最中、中のほうで幽かに鳴った弦の音。 勇次はすかさず反応し、糸を切って駆け込んでゆく!
「お園!!!」
 しかし時すでに遅し。駆け付けたときには、胸に深々と包丁を突き立てたまま息絶えているお園の無残な姿がありました。
 居合わせた仁兵衛らが、使い物にならなくなったお園を隙を狙って謀殺したことは間違いないこと。 しかし証拠はなく、仁兵衛がお園が未来を悲観して自殺したと勇次に説明して、 わざとらしく声をあげて泣いてみせるのを、ただただ見ているより他なかったのでした・・・。

 このヒロインもやりきれないほど可哀想な女でしたね。 男にうまく取り入るまでも危険と心にもない媚を売らねばならず、しかもそれで貰える報酬は百両中たった五両という雀の涙。 とことん男たちに搾取され、それでも憎い存在に帰属しなければ、いつまでも自立出来ない。 逃げることもかなわず脱け出す方法はどこにもなかったのでしょう。
 唯一の夢が自分の店を持つこと―――。 再度隠れ屋での談合の際、鵜飼の鵜のように操られて懸命に餌をとり、使えなくなれば即座に処分されたとの喩えが秀逸でした。
 あのとき受け取らなかった仕事料を、今度は八丁堀が勇次の手を取って(!)握らせます。 その様子を離れて(今度は背を向けず)見守っている秀。
 勇次は銀を指先で弾いて放り宙でキャッチすると、黙って出て行くのですが、 あれだけ煮え湯を飲まされたくせに、
「ハハッ。相変わらずキザな野郎だぜ」
と笑った八丁堀の漢気に惚れました。
 さすが年長者!加代も秀も、何も言わないけれどとりあえず休戦したことでホッとしているような雰囲気が。 もっともなぜこれほどまでに二人がいがみ合うのか、クールなはずの勇次がつっかかるのか。 その理由の一つとして秀、あんた自身の態度もあるんだよ・・・と、本人は思いもよらないでしょうね〜(ニチャア)

 ハ―――。やっと出陣にたどり着きました。 読んで下さっている方のほうがさらにぐったりしておられることでしょうね、お疲れ様です。
 しかしながら、ここを端折っては画竜点睛を欠く。 この仕事シーンこそが『勇秀の愛の共同作業』といっても過言ではないから!! 仕事シーンばかり集めた動画を作るならば、〆に持ってこようかと悩んでしまうだろーなーと、予定もないのに悩んだほどです。
 同じ画面上にふたりが何度か映り込むのも新鮮。 料理茶屋の外を流しながらうろつく三味線の音を聴きつけ、仁兵衛が言います。
「あの野郎また来やがった。うるせぇガキだ。二度と近づかねえようちっと痛めつけてやんな」
 ガ、ガキ?(/ω\)イヤン そっか、仁兵衛から見たら優男はまだまだ青二才に見えましたか! このセリフにも萌えたぜっ、的ながらGJ仁兵衛!!
 そのガキを追って裏口から外に出た用心棒と手下。手下のほうを秀が引き受け、各々が近くで仕事にかかろうとしたその瞬間! 通りに面した家の開いた戸の隙間から、一匹の猫が逃げ出した!!
「たま!」←多分。覚えてない
 続いて可愛い声がして、か細い男の子が猫の後から飛び出して来ました!ハッと気がつく勇次。
 すかさず片手で糸を掴んだまま、パッと闇夜に向けて放った紅紫色の勝負羽織。 蜉蝣の羽のようなそれはふわりと少年のうえに舞い落ち、頭からすっぽり少年の視界を隠してしまうのです。
らっしゃぁぁあああ――――(雄叫)!!!!!
だからぁ〜、勇さんにかかっちゃ何でも道具になっちゃうってことよ!! その場で当意即妙の行動が出来る剃刀のごときシャープな男なんですね・・・!
 少年が「??」ともがいてる間に、二人の仕事人はパーフェクトに仕事を完遂させました。 しかし勇次の気働きはまだ終わらず。 すかさずもう一度放った三の糸は、逃げ出そうとした猫の首に巻き付いた!歓喜―――!!!
 かくしてニャンを無事捕獲した三味線屋の兄さんは、やっと顔が出た少年の前に膝をつくと(ここもポイント高)、 笑顔で猫を差し出すのでした。「ありがとう」とお礼を言って家の中に戻ってゆく少年。
 そして一連の流れを、仕事後すぐに立ち去ることをせず隠れて見届けちゃってる秀がいました・・・。 勇次が秀を振り返ると(位置まで把握!)、背を向けて駆け去る姿勢。 その直前にまっすぐにしっかりと勇次を見つめ返した秀のアップ顔は、 まったくもって時(というか私の呼吸)が止まるほど美しかったです。スクショを何度も見返しては悶えております。
 言い知れぬ感情をたたえたまなざし。静かな気持ちに満たされているのが伝わる、仕事直後とも思えぬ和らいだ表情。 勇次から視線を離さない秀! こ、こ、これはもう、完全に恋が始まってませんか・・・? 秀には自覚なくっても!てゆーか、勇次が行動に移さなければずっと気づかないままと思うけど。(えっ)

 ついにガチの仲間割れか!というところでのスリリングなどんでん返し。 一周回って無事に全員そろっての裏の仕事成立からラストにかけては、、、、ニャニャニャンと!!!
 勇秀公開フォーリンラブシーンで締めくくるんかぁ―――――い!!!!!!

 こ、公式様・・・どんだけ萌えの波状攻撃を繰り出したら気が済むんですか・・・。 脳からドバッとガマン汁が…もといドーパミンが大放出で心臓に悪かったっすよ、最後の最後まで(過呼吸&不整脈)。 いやホントに・・・猫も見られたし最高ニャー・・・。放心。


 ということで今度こそ終わりです。 しょっぱなから神回すぎて飛ばし過ぎました。端折るつもりがどっこも端折れなかったです。
 でもさすがにこれで思い残すことはありません。今夜は良い夢が見られそうです。 ここまでお読み頂きありがとうございました。



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